- 柔道整復師科
先日、後期から始まった「社会福祉学」の授業で、柔道整復師科1年生が恒例となった「車いす体験」と「高齢者体験」を行いました。
柔道整復師というと、「整骨院/接骨院の先生」や「スポーツトレーナー」というイメージが強いですが、介護福祉施設等で機能訓練指導員の業務に就くこともでき、介護福祉施設への就職を希望して入学する学生も毎年数名います。
また、整骨院を利用される方は年齢も症状も様々。地域によっては高齢者が大半を占めることもあり、柔道整復師としては高齢者や車いす利用者の感覚を理解することは重要なことです。実は国家試験科目である「リハビリテーション医学」の範囲でもあります。
さて、今年の1年生はどんな様子だったのでしょうか?
今回は前半「車いす体験」の様子のご紹介です。
介護福祉科から借りてきたもの、本校の救護用、そして先生が持ってきてくださった特殊なものなど、様々な種類の車いすがあります。
寝たままでも利用できるリクライニング機能がある車いす、ある程度座位姿勢ができる完全介助が必要な方のための車いす、そして利用者さんが自分で操作できるリム(車輪の外側についている輪)着きの車いすなど。
先生からの説明を受けた後は、今年も2人1組になり車いす利用者と介助者に分かれ、体験開始です。
少々いすがきつそうな組もありましたが、まあ今回は我慢して出発。
4階の実技室からエレベーターに乗り、バリアフリーのトイレまで行ってトイレに座ったら同じようにエレベーターで戻ってきます。
今回の設定は「車いすの利用者自身でできるだけやること、介助者は不必要な手伝いはしない」です。
まずはエレベーター。
車いす用のボタンがついているので、利用者が自分で押します。
が、これは車いすのポジショニング失敗。
遠すぎます。
エレベーターに乗れたら、中でも自分で目的の階へのボタンを押します。
エレベーターの中は思いのほか狭く、介助者と一緒に乗るとぎゅうぎゅう。
「こんなに狭いの!?」と学生から驚きの声。
本来は前進で乗ってバックで降りるのですが、先生から「試しに後ろ向きに乗ってみたら?」と言われ、やってみました。
降りるときはスムーズですが、乗る時がとにかくやりにくい。
時間がかかりすぎてエレベーターのドアが勝手に閉まってしまい、車いすとの接触事故発生。
これは利用者にも優しくありません。
どうにかこうにか試行錯誤しながら、やっとトイレに到着。
やっぱり余裕がある広さとは言えない状況で、便器への移乗チャレンジ
普段気に留めていなかった手すりの利用方法など様々な再発見がありました。
これをきっかけに車いす利用者と介助者への思いやりを意識することができるといいですね。
次回「高齢者体験」の授業に続きます。
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12月18日(日)
1月22日(日)
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